ネットゲリラ: 誰でも1万円札が刷れるようになります
まぁ、どう考えてもキチガイ沙汰としか言いようがないんだが、よりによって
造幣局と国立印刷局を民営化と いう話が出てきた。理由としては、造幣局は黒字であって、政府がカネを出す必要がないし、国立印刷局もけっこう稼いでいて、さしてカネがかからないので、 国立である必要がない、というんだが、おいおい、ちょっと待てよ、民営化ってどういう意味なのか、バカ役人どもは判って言ってるのか?
政府は6日、現在進めている独立行政法人(独法)の整理合理化に関連し、101ある独法のうち、予算に占める国からの財政支出の割合(財政依存度)が低い20法人以上の民営化を目指す方針を固めた。
2007年末に整理合理化計画を策定し、閣議決定する予定だ。民営化の対象には、造幣局や国立印刷局、日本万国博覧会記念機構などがあがっている。
バ ンパク機構なんざ跡地の地主しかやってないんでどうでもいいんだが、造幣局というのは貨幣を作っているわけだ。また、金塊買ったりすると刻印が押してある んだが、アレも造幣局、さらに宝飾品の18Kとかの刻印も造幣局。それらを「民営化」するという事は、つまり、どっかの得体の知れない会社が勝手に500 円玉作ってばら撒いたり、メッキのアクセサリーに18Kの刻印をバンバン押したりしてもいいという事になる。民営化っていうのは、そういう意味だろ? 違 うとは言わせないぞ。
独立行政法人 造幣局(どくりつぎょうせいほうじん ぞうへいきょく)は、硬貨の製造、勲章・褒章及び金属工芸品等の製造、地金・鉱物の分析及び試験、貴金属地金の精製、貴金属製品の品位証明(ホールマーク)などの事業を行う日本の機関。
で、もっと恐ろしいのが国立印刷局の民営化だ。500円玉の偽造なんていうのは、どっかの隣の国が国家をあげてやっているんだが、国立印刷局が民営化されると、誰でも1万円札を作っていい事になる。
独立行政法人国立印刷局(ど くりつぎょうせいほうじん こくりついんさつきょく)とは、紙幣・切手・旅券・郵便貯金通帳・証券類・政府刊行物等の印刷を主に行う独立行政法人。東京都港区に本局をおく他、全国に 7工場(虎の門、滝野川、王子、小田原、静岡、彦根、岡山)を運営している。特定独立行政法人であり、職員の身分は国家公務員とされている。
そもそも、だ。造幣局も国立印刷局も、「営利企業ではない」 という部分で、その信用を保っているわけだ。ソロバン勘定優先で「印刷ちょっとズレたんで捨てなきゃなんないけど、勿体ないから横流しして稼ぎました」と か「お得意さんの持ち込んだ金が、ちょっと純度低いけど、なんせお得意さんなんで刻印押しちゃいました」とか言っていたら、信用が保てない。で、民間企業 というのはそういう行為の上で成立している。民営化されて営利企業になった会社が紙幣や貨幣を作りはじめたら、いったい、どこの誰が、その価値を保証して くれるんだ?
ところで、国家機密であまり知られてないんだが、日本の国立印刷局では日本だけじゃない、よその国の紙幣も作っている。世界には、まともに紙幣なん ぞ印刷できないような国が多いのだ。で、仮にそれだけの印刷技術を持っている国でも、それが民間企業だったら、とても任せられない。何故なら、民間企業に お札なんぞ印刷させたら絶対に横流しするからだ。なので、おいら、予言しておく。造幣局や国立印刷局を民営化したら、絶対に偽札だらけになるぞ。
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