チベット旗掲げようとした日本人取り囲む
- 広げようとしたチベット支持の旗をつかむ中国政府支持者ら(AP=共同)
マレーシア警察によると、クアラルンプール中心部の独立広場近くで21日、北京五輪の聖火リレー開始前に、チベットの旗を掲げようとした日本人3人が中国系とみられる人々に取り囲まれてもみ合いとなり、警察に保護された。
目撃者によると、日本人は夫婦と子供1人とみられる。「フリー・チベット(チベットに自由を)」と叫んでいたという。
独立広場は聖火リレーの出発地点で、もみ合いがあった時には中国人留学生や市民ら1000人以上が集まっていた。
聖火リレーは同日午後、行われた。チベット問題への中国の対応に抗議し、世界各地でリレーへの妨害が繰り返されているため、警察は1000人態勢で警備に当たった。
中国は今年1~2月期にマレーシアの最大輸入相手国となるなど存在感を増しており、同国のライス外相は20日「聖火リレーに加わる名誉は、中国と の親密な関係を反映している」との声明を発表。聖火リレーの安全確保に全力を挙げると述べ、「北京五輪を政治問題化させてはならない」と強調、中国の立場 に理解を示した。
リレーのルートは、独立広場から通信塔のKLタワーなどを経て、超高層ビルのペトロナス・ツインタワーまでの16・5キロで、バドミントンのメダリストら80人が走者となった。
次の聖火リレーはインドネシアのジャカルタで22日に行われる。
[2008年4月21日19時16分]
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