三菱重工：会長ら、知事表敬 国産初の小型ジェット旅客機、事業化支援を要請 ／愛知

三菱重工：会長ら、知事表敬　国産初の小型ジェット旅客機、事業化支援を要請　／愛知

　県内工場を拠点とした国産初の小型ジェット旅客機「ＭＲＪ（三菱リージョナルジェット）」の事業化を計画している三菱重工業の佃和夫会長と大宮英 明社長が９日、神田真秋知事を表敬訪問し、「地域への波及効果も含め、地元の期待に応えられるようにがんばりたい」と意欲を語り、支援を要請した。

　ＭＲＪは２０１３年の運航開始を目指し、同社大江工場（名古屋市港区）や小牧南工場（小牧市）などを開発・生産拠点に計画を進める。東海地方は航空機関連産業が集積する地域だが、ＭＲＪの事業化が成功すれば一層の活性化が期待される。

　県公館（名古屋市中区）で神田知事と対面した佃会長は「長年の夢だった事業にいよいよ乗り出す。中小型機の需要は伸びており、世界の市場の需要が どこまで取り込めるかが課題だが、地域の周辺インフラの整備と合わせて事業を成長させたい。支援をよろしくお願いします」とあいさつ。大宮社長も「低燃費 で騒音も少ない『エコ飛行機』を目指す」と抱負を述べた。

　神田知事は「航空関連は愛知の産業の柱の一つ。産業を知ってもらうためのシンポジウム開催や、関連企業の技術、人材育成の支援など、計画の飛躍に向け、できるだけ応援したい」と答えた。【安達一正】

毎日新聞　2008年4月10日　地方版