「聖火防衛隊」の容赦ない行動に批判続出
聖火ランナーを取り囲むように並走する青いユニホーム姿の「聖火防衛隊」が話題を呼んでいる。サンフランシスコにも登場し終了直前に、隠し持って いたチベットの小旗を振り始めた女性走者(41)を隊列から引きずり出した。その容赦ない行動に、各地で批判と不安の声があがっている。
6日に聖火リレーが行われたロンドンや、7日に行われたパリでも「防衛隊」はデモ参加者を組み伏せるなど暴力的な行動に出ており、9日付の英デイ リー・テレグラフ紙は、「青服たちの真実」「チベット鎮圧の警察に所属」との見出しを写真とともに掲載。彼らは屈強な体と高い身体能力を持ち「政治試験」 の成績も優秀。英語、フランス語のほか日本語でも「前へ」「速く」といった言葉を覚えている、と指摘している。
また、ロンドン五輪招致委員長を務めたセバスチャン・コー氏も「あいつらは暴徒のたぐい」と漏らしたという。
26日に聖火リレーが行われる長野市でも関係者は戦々恐々だ。同市実行委員会は10日、来週にも市を訪れる五輪組織委担当者と警備態勢などについて最終調整することを決めた。
実行委や長野県警が大きな課題としているのが、聖火ランナーを守るために並走する「セキュリティーランナー」の充実。計画では長野側で用意することになっているが、来週の協議次第では、北京側から“聖火防衛隊”の派遣を申し出る可能性もありそうだ。
実行委関係者は北京側から「防衛隊」の正式な派遣の申し出はないというが、「もし来た場合、日本の法律を守ってくれるのか。誰かにケガさせても困る」と話した。
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