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2008年4月22日火曜日

シャム華僑らの暴状

新聞記事文庫 日本の対外貿易(0c-043)
神戸又新日報 1937.11.13(昭和12)


シャム華僑らの暴状

日貨ボイコット激化

南京派遣の役人らが指導

日暹貿易関係憂慮さる


シャムにおける華僑の日本商品ボイコットは遂に支那人労働者の暴動によって一層拍車が加えられ年内中にシャム到着のものは入国を許しそれ以後のものは絶対 拒絶する旨通達して来ているので神戸の貿易商館筋ではシゃム行商品を非常に積急いでおり商郵船のシャム航路往路貨物は綿布類が特に増加の傾向でシャムの日 貨排斥とは反対の変態現象を呈しているが、雑貨類のみは多少出貨率が低下しているシャムの暴動事情に関し郵船会社盤谷駐在員から昨十一日同社神戸支店へも たらされた情報によると
シャムでは目下支那労働者の暴動が起り日本商品取扱華僑の店頭を破壊したり暴行を加えつつあるか、この原因は九筒国条約会議問題で在暹の支那新 聞がアジをとばしたのと救国公債募集のため南京から役人が派遣されて来て居るが一向応募者がないところから本国へ義理立ての必要上暴民をリードしている、 同地には従来温和派、急進派の十五の団体があったが最近急進派の勢力が旺盛となって暴力団体として統一され鉄血団を名乗って憂国の志士を気取り十月二十四 日から二十七日までに日本商品取扱いの支那商十人が暴行を加えられ、わが同胞である台湾人一名も暴行を加えられた、なお艀十七隻が怠業をやって荷役を行わ ない、右の状況から推して将来、シャム米及塩の買付が困難となろう
と報じている、更に十日正金銀神戸支店へ入電した同地発の情報によると、シャムの暴動は可成り尖鋭化し華僑の日本品ボイコットは深刻の度を加えて来た旨通報されている


データ作成:2008.3 神戸大学付属図書館
記事・論文名シャム華僑らの暴状 : 日貨ボイコット激化 : 南京派遣の役人らが指導 : 日暹貿易関係憂慮さる
掲載新聞紙名神戸又新日報
出版年月1937.11.13 (昭和12)
メタデータID10008045
リソースID新聞/新聞等/記事・論文
本文の言語jpn
データ登録日20080319
所在神戸大学経済経営研究所
新聞記事文庫分類日本の対外貿易
原巻数0c
記事番号043
原リール番号11108

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